アスペルガーは嘘つきなの?
ここでは、「アスペルガー患者が嘘をつくのか?」という疑問にお答えします。
アスペルガーは嘘はつくの?
結論から言います。
基本的に、アスペルガー症候群や他の発達障害の人は嘘をつきません。
そもそもつけません。
もしかりに嘘をついてもすぐにバレてしまいます。
なぜなら、アスペルガーの患者は他人の行動や思考、
言動を汲み取るのが苦手なように、
自分の表情や言動をコントロールするのが苦手だからです。
この場合、無表情で何も考えられなくなります。
または何を考えればよいのか分からない状態にあります。
中には、「僕はアスペルガーだから嘘をつかない、と嘘をいう」と
言っている人がネット上でも社会にでてもいますが、デタラメで根拠がありません。
実際、アスペルガーを含む発達障害の人の多くは素直で純粋なのです。
それが元で人を傷つけてしまったり、人間関係がうまくいかなかったり、
ということはありますが、自ら関係を壊そうとしているわけではないのだ、
ということだけは理解しておいてください。
融通が利かない人と捉えないで!
また、もし嘘をつく場合があったとしたら、それは防衛本能の一つです。
他の人から何か一つ言葉を翻されただけであっても、
アスペルガーの人にとっては「自分を否定された」と勘違いし、
大声で罵ってみたり、危険な行動に出たりします。
それは誰もが持っている「自分を守りたい」という願望が強く、
自分自身を守るために仕方なくそうしているのです。
一見大声で本音をとうとうぶちまけたか、なんて思われるかもしれません。
でも、違います。
自分を守る為に必死にその場を取り繕おうとする、
不器用で繊細な部分の表れなのです。
これは心理学的にも防衛本能として認識されています。
人一倍繊細なアスペルガー患者と向き合って、
まず分かってあげることの方が大切なのです。
ですから、嘘もつけない、融通の利かない人、ではなく、
嘘をつくことができないほど人一倍繊細で、
心優しい純粋な人たちなのだと理解してください。